最近の鉄道模型の線路は、簡単につなげられるようになっています。線路の基本は、円周を作ることです。これを「エンドレス」と呼び、グルグルと走行し続けることができます。
線路とパワーパックをつなげるには、分岐コードや延長コードなどを使います。線路とパワーパックをつないで、パワーパックのプラグをコンセントに差し込めば、準備は完了です。
鉄道模型初心者用のスターターキットの場合は、線路に簡単に乗せるために「リレーラー」というパーツが付属されています。これを使用すると、線路に車両を滑らせるだけで乗せることができます。後は、パワーパックの電源をオンにして、進行方向を決めて走らせるだけです。
1つのパワーパックでコントロールできる車両は1編成なので、複数の車両を1つの線路に走行させることはできません。2編成を走行させたい場合は、パワーパックが2つ必要になります。また、1つの線路上では、編成が複数の車両をそれぞれ別に走行することはできません。線路上に2編成を置くとすると、どちらの車両も同じ動きになってしまいます。つまり、同時に動き出しますし、同時に止まるということです。
それは、走行させる仕組みが原因です。実際の電車の架線には、同じ電圧がかかっており、電車1台1台が速度を調整することで、モーターを回転させています。一方、「Nゲージ」の場合は、パワーパックによって速度を調整させた電圧を線路に流しています。そのため、同じ線路に複数の編成を置くと、それらが同じ速度で同時に動くことになるのです。なお、制御システムの新しい技術「DCC」などを使用すれば、1つの線路の上で、複数の編成を異なった速度で走行させることができます。
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