鉄道模型は、眺めてその美しさを堪能するのも魅力の1つです。鉄道模型は、細部に至るまで精密に再現されており、ある種工芸品と言っても良いでしょう。鑑賞するのが目的ならば、大きいサイズの規格で、商品ラインナップの豊富な「HOゲージ」がおすすめです。
ドイツの「メルクリン社」をはじめ、ヨーロッパの製品は、世界中で親しまれていますが、日本の車両では、老舗メーカーの「天賞堂」のものに尽きるでしょう。中でも、“特定号機”モデルがおすすめです。これは、実在した車両の一両を、ディテールにこだわって再現したものです。それでは、鑑賞用におすすめの天賞堂のHOゲージを紹介します。
「国鉄C59形 蒸気機関車 162号機 戦後型」は、大型旅客機のC53形の後継機で、C53形の性能を上回る機関車として誕生しました。1941年に登場し、戦前型と戦後型に区別され、全部で173輌が造られました。戦後型は、船底テンダーが採用され、日本における蒸気機関車の中で最長となりました。この製品は、ヘッドライトが1.5V球で点灯できますし、テンダーテールライトもLEDによって点灯することができます。
「C58形 1号機 梅小路」は、亜幹線の蒸気機関車で、客貨車を牽引していた8620形・9600形の代替機です。1938年に汽車会社で1号機が完成し、1947年までに427輌が製造された機関車です。外観的な特長としては、テンダー機関車初の密閉キャブタイプが採用されました。戦前型と戦後型の違いは、戦前型はテンダーが平底タイプですが、戦後型は船底タイプとなっています。C58形は全国で使用されていましたが、ローカル線で主に活躍していたため、それほど目立ちませんでした。でも、お召し牽引としても利用され、扱いやすくて信頼できる機関車でした。この製品は、「梅小路機関車館」に保存された、お召し装飾された1号機を模型化しました。
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