2010年9月1日水曜日

「レンタルレイアウト」とは?

「レンタルレイアウト」とは、鉄道模型を運転する場所「レイアウト」を、時間制で提供するサービスのことで、これによって提供されたレイアウトのことも指します。

営業形態の例は、レイアウト提供が主体のところ、鉄道模型の販売店が販売を促進するためやサービスとして設置する場合、鉄道模型の愛好家が設置したレイアウトを一般開放する場合、複合カフェの1つのサービスとして設置する場合などです。従来の形態は、販売店が設置することが多かったのですが、今日では、レイアウト提供を主体とする営業形態が増えてきています。また、最近では、鉄道事業者の参加も増えてきており、その例として、新京成電鉄の「鉄道模型館」があります。

基本的に、利用者は走らせる車両を持ち込む必要がありますが、オプションで車両の貸出ができるところもあり、鉄道模型愛好家だけでなく、子ども連れの家族などでも楽しめるものもあります。

レイアウトの情景は、作り込んで本格的に仕上げられたもの、用意しただけの簡単な作りのもの、線路をただ固定しただけの簡素なものなどさまざまです。ところが、利用者や見学者には、鉄道模型の初心者も少なくないので、不慮の破損事故が起こることもあります。そのため、施設側は、情景を精巧に製作するのが難しいようです。

鉄道模型愛好家ならば、走行できる鉄道模型を満喫するために、大型なレイアウトを自宅に設置するという夢をもっているはずです。しかし、現実的には、住宅事情や経済的なことを考えても、規模の大きいレイアウトを設置できない人が多いでしょう。これまでは、大型レイアウトを楽しむには、博物館やイベントなどで行われる運転ショーを眺めたり、運転会で組立て式レイアウトを運転したりするなど、選択肢が限られていました。レンタルレイアウトは、愛好家のニーズをとらえて、進展しつつある業種です。


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