2010年9月1日水曜日

「ゲージ」と「スケール」

鉄道模型において、一番の基礎知識となるのは、「ゲージ」と「スケール」です。

「ゲージ(軌間)」とは、鉄道の線路を設置する幅のことです。例えば、1435mmの「標準軌」や、1067mmの「狭軌」などの違いがあります。基本的には、JRが狭軌を採用しているので、日本の主流は狭軌です。一方、京急や東京メトロなどの私鉄の一部とJRの新幹線は、標準軌を採用しています。鉄道模型については、欧米で主流となっている16.5mm(HOゲージなど)や、日本で主流の9mm(Nゲージ)、そのほかにもさまざまあります。

また、「スケール」とは縮尺のことで、ゲージと同様に、規格化されていますが、若干バラつきがあります。たとえば、「Nゲージ」ならば、1/150~1/160くらいのサイズです。Nゲージは、日本で主流となっていますが、その名前は、ゲージ(線路の幅)が9mm(nine)であることから付けられました。つまり、9mmの幅の線路と、そこで走行する列車は、全て「Nゲージ」ということになります。

このように、「ゲージは9mm」と規格されているわけですが、スケールにはバラつきがあります。これについては、ゲージに関係しています。仮に、実物の軌間が全て同じサイズだとしたら、スケールも全て同じで良いはずですが、実際の鉄道のゲージには違いがあります。9mmのレール上で、標準軌も狭軌も一緒に走行させるには、縮尺を変える必要があります。でも、Nゲージについては、約1/150~1/160の範囲の縮尺なので、それほど違いはありません。


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